11月11日

 

2回目の文学フリマへ。前回同行した友人・中尾と15時に待ち合わせていたのだけど、現地に着いたころに「いま起きた」と連絡があったので突然ひとりでまわることになった。次会ったら羽毛布団を丸ごと食べさせてやろうと思う。腹の底から暖を取れ。

1時間くらいかけて場内をぐるぐると見て回り、何冊か購入して帰宅した。SNSでフォローしている人や見かけたことがある人のブースへ行くというのも初めて経験した。以前、オタクの友人がコミケへ行った時の話をよくしてくれていたんだけど、こういう感じなんだろうかと思った。あとは私がひそかに見続けている「大喜る人たち」によく出ている大久保八億さんがいて、ブースを見たら短歌の本を売っていたのでミーハーな気持ちで購入してしまった。かが屋加賀さんの短歌がとても良かった。

自分が日記本を出すことを決めるまでほとんど存じ上げない世界だったので、日記本の装丁や、一緒に販売している物販はどんなものがあるんだろう、というのも知りたかったので無駄にぐるぐるしたせいか帰る頃には目が回っていた。感覚としては虎以上、バター未満。最終的に人ではなかったことだけは確か。

会場を出てから3時間後ぐらいに友人と合流した。ご飯を食べるために集まったのだけど、目的の店は「愛を満喫してきます」という張り紙とともに閉まっており大笑いした。愛ならしょうがないです。仕方なく違うお店で肉や茄子を食べた。

久しぶりに終電に揺られて帰宅。帰りの電車はほとんどスマホの充電がなかったので今日購入したものを読んだり、M-1の予選動画を観たりした。これは前々から気づいていたことではあるが、ほかの人が言う音楽を聞いて現実逃避する、というのとおんなじかんじで私はお笑いに逃避していると思う。雑音から耳を塞いでくれるのは大抵、芸人さんのラジオであることが多いし。子供の頃からの習慣でそうなっているのか、自分が音楽を作る側になったからこうなのか、その辺りの理由はよくわからないでいる。

家に着き、充電してからスマホの電源をつけたがなぜか電波の入らない状態が続いている。原因を調べてみたが料金は払えていたし故障もしていないようだった。これ、復旧するんだろうか。Wi-Fiあるから海外に来ているとで思えば窮屈ではないのだけど、シンプルに不便で困る。とりあえず朝起きてから考えたい。

11月10日

出先で用事の合間に喫茶店へ。私が入稿データの作成に悪戦苦闘していると斜め前のテーブルで40代位のおじさん二人組が、今の若者はどこからが浮気だと思うのか、というほんのすこしだけひねりを効かせた古典落語を展開していた。そんなもの、待ち合わせに向かうまでの道のりで小さい水買ったらだいたい浮気だよ、とはさすがに言えなかったのでチョコケーキをかじりながら黙々と作業を進めた。

その二人組のうち、片方のおじさんがけっこう滑舌の悪い人で、途中なにかしら言っていたことばが「微エロのクラッシュ・バンディクー」に聞こえた。R-15指定のクラッシュにはぜんぜん興味ないのだけれど、なんて言っていたのかはまったく聞き取れなかったのでめちゃくちゃ動揺した。似てることばがひとつも見当たらないんだけど。

作業が一区切りついたところでまだ夜の予定まで時間があったので、電車で最寄りのターミナル駅まで行って適当に散歩したが、街ゆく「HAY」のトートバッグの数を32まで数えたところで飽きてしまった。いろんな色のやつがあるんだな。

日記祭に出店することが発表になった。zineの制作も出店も今回が初めてだが、とにかく無事に当日を迎えられるといいし、あんまり寒くない日だとさらにいいなと思う。異世界より愛を込めて。

明日は空港へ祖母を迎えに行く。

11月9日

友人がおすすめの鍋つゆを教えてくれた。みっつも。どうやらスルーされてた訳ではなかったらしい。わざわざリンクまで貼って送ってくれたので、どれも試してみようとおもったが、どこにも売ってないらしい。インターネットでいきなり8個も買えということなのか。どうやら私は本気の人間から知恵を授かってしまったらしい。鍋奉行として崇めることにした。今回おすすめを教えてくれたお礼に、今度会うときは大量のマロニーをプレゼントしたい。

蛇行しながら同時進行でいろいろ進めている感じが10月から続いている。もうすこし整理しながらやれたら、とか思うことはあるけれど、なり振り構っていても仕方がない。あんまり悩んでしまって「やっぱりやめます」と引き下がるのはそれほど好きじゃない。どうせなら勝ち越すまでやれたらと思うほうだ。だから負け続けてるのかもしれない、とかはすこし思った。そろそろもう負けたくないが、負けない棋士はいないし凡打にならない野球選手もいない。とにかく明日も将棋盤の前に座るしかないし、打席に立つしかない。私の場合はなんだろう。マイクでもペンでもない気がする。代名詞がほしい。大・代名詞を。

11月に入ってから毎日何かが起きている。いいことばかりかといえばそうでもないが、なんにもないよりよほどいい。今日は友人(鍋奉行とはちがう別の人)と突然カラオケに入って歌った。友人はボカロが好きらしく、私の知らない曲をたくさん教えてもらえて嬉しかった。その友人に合わせて試しに『カゲロウデイズ』を歌ってみた。懐かしかったし、これがほんとうの歌ってみたじゃん、と思った。口がたのしい。こういった雰囲気の曲を作って歌うのもたのしいかもしれない。自分のものにできたなら。

ゴジラマイナスワン、そろそろ観に行きたいと思っている。来週のどこかで行く。もしくは再来週。

11月8日

友人がおすすめの鍋つゆを教えてくれた。みっつも。どうやらスルーされてた訳ではなかったらしい。わざわざリンクまで貼って送ってくれたので、どれも試してみようとおもったが、どこにも売ってないらしい。インターネットでいきなり8個も買えということなのか。どうやら私は本気の人間から知恵を授かってしまったらしい。鍋奉行として崇めることにした。今回おすすめを教えてくれたお礼に、今度会うときは大量のマロニーをプレゼントしたい。

蛇行しながら同時進行でいろいろ進めている感じが10月から続いている。もうすこし整理しながらやれたら、とか思うことはあるけれど、なり振り構っていても仕方がない。あんまり悩んでしまって「やっぱりやめます」と引き下がるのはそれほど好きじゃない。どうせなら勝ち越すまでやれたらと思うほうだ。だから負け続けてるのかもしれない、とかはすこし思った。そろそろもう負けたくないが、負けない棋士はいないし凡打にならない野球選手もいない。とにかく明日も将棋盤の前に座るしかないし、打席に立つしかない。私の場合はなんだろう。マイクでもペンでもない気がする。代名詞がほしい。大・代名詞を。

11月に入ってから毎日何かが起きている。いいことばかりかといえばそうでもないが、なんにもないよりよほどいい。今日は友人(鍋奉行とはちがう別の人)と突然カラオケに入って歌った。友人はボカロが好きらしく、私の知らない曲をたくさん教えてもらえて嬉しかった。その友人に合わせて試しに『カゲロウデイズ』を歌ってみた。懐かしかったし、これがほんとうの歌ってみたじゃん、と思った。口がたのしい。こういった雰囲気の曲を作って歌うのもたのしいかもしれない。自分のものにできたなら。

ゴジラマイナスワン、そろそろ観に行きたいと思っている。来週のどこかで行く。もしくは再来週。

11月7日

節目のようなものを感じる一日だった。人のやさしさが齢をとるという事実を、私は中学生の時にくるりの曲で初めて知った。大人になるにつれて「ああ、あの歌詞はこういうことだったのか」などと、私の一方的な思い込みかもしれないが、そういう瞬間を目にする機会が何度かあった。そして、その感情の経年を直視したくないからと自分が逃げ出してしまったこともあったし、反対に逃げ出していく人を見て「そう」と思ったこともある。なんだか失恋でもしたかのような書き出したが、してない。あと、なにも恋愛にとどまる話ではないと思う。

比較的、昔と比べるとさっさと忘れたり呆れたりしてしまう人間に育ったので、今となってはちゃんと思い出せない出来事がうんと増えた。曲も作ったあとは忘れてしまうほうなので歌詞が覚えられず困ることがしょっちゅうある。日記だって、昨日なに書いたか思い出せないし。そうかと思えば何十年も引き摺ったりする思い出なんかは携えていたりもするのでたちが悪いなとは自分でも思うが、私だって都合のいい人間なんだから仕方がない。

日記本の作業を進めた。これを終えたらアルバムを仕上げる。昨日書いた日記の内容は思い出せないが、先月末に会った友人が鍋つゆの話を熱心に語っていたのを思い出したのでメッセージで聞いてみたが、いまのところ返信はない。

寝る前にくるりのいちばん好きなアルバムを聴いた。中学生のとき、何度再生したかわからない。迷路みたいな。

11月6日

朝起きたら友人からのDMで「そういえばこの曲好きだわ」きていた。なぜいま、このタイミングでその告白をされたのかはよくわからなかったが、純粋に嬉しかったのでありがとう、と返すついでにあなたの犬アカウントこっそり見ていますよ応援しています、と送ったら数分後に「マジ?」と届いた。相手を引かせる必要はなかったはずなのに。

インデペンデンス・デイ: リサージェンス』を観た。結局観てしまった。観終わった瞬間、変な虫が部屋の中に入ってきているのを見つけてものすごい大きな声が出た。虫を追い出すのに相当の時間を費やした。ていうか、出ていったと思ったらまだ部屋の中にいて、寝る前になってようやく始末することができた。仮にこれがエイリアンだったらたいへんなことになっていたので、虫でよかった。2匹もいたから、最悪だったけど。でもよかった。

このあいだ友人の結婚式に出席した日に思ったことだけど、家に帰ってすぐパーカーに着替えたら、らくちんすぎて声が出た。ニャンちゅうの鳴き声のような濁点付きの「あ」がフキダシいっぱいの大文字で出た。パーカーを考えてくれた人に心の底から感謝したいと思った。ついでにいえば、フォーマルな場で着られるいいかんじのスーツもほしいなと思った。いつまでも祖父のお下がりばかり着ていてはよくない。これはこれで、私の宝物ではあるのだけれど。内ポケットには祖父の旧姓の名字が彫ってあるのだが、私の初恋の人の名字とおんなじなのでいつ見ても複雑な気持ちになるのだけれど。新しいやつ、買お。

11月5日

12時間ほど寝て、起きてすぐココアを飲んだらめちゃくちゃむせた。自分の防御力が0になっているという事実が分かった瞬間だった。シャワーを浴びたあと髪を乾かしながら、どうしても後半のあのシーンを観たくなってしまったので『インデペンデンス・デイ』を観た。そのまま色々しているうちに、映画はエンディングを迎えた。最期は、ちょうど私がヨーグルトを食べようか悩んでいるときだったと思う。このままの勢いで続編もみようかとおもったが、何年か前にも観て結末は知っていたので、またこんどにした。

夜、家の外を歩く。近所の一軒家の玄関にはクリスマス用のリースがもう飾ってあったのが目に入った。瞬間的に「もう?」と思ったが、その家にすむ人の気が早いのかどうかはクリスマス用のリースを飾る経験をあまりもたない私にはよくわからなかった。が、賑やかにできるのはどうせ一瞬なわけだし、どっちでもいいことにした。どんなことでもそうだ。今年はリースを買ってみようか。エイリアンに襲ってこられても悔いが残らないように、全力ではしゃいで過ごしておきたい。ヨーグルトは結局夜に食べた。